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はれのひ

by 奈みこ

#ヒトリゴト

「振袖を着るって言ってくれたただけでも嬉しくて…。」

初めてのご来店が仮店舗の間だった彼女は、

新店舗に戻って早々に成人式のご予約も下さり、

晴れの日を迎えました。

とってもボーイッシュな娘さんで

女の子だと少数派のスポーツをされていて

身体も鍛えていて…

常にショートカット✂︎

振袖をお持ち下さったお母さまのひと言は

嬉しさと安堵が混じったものでした。

はじめましての方ではないので、

わたしも彼女のキャラはわかっていたし

振袖を楽しみにしているわけではないかもしれないし、きっと着物の自分は想像もつかないだろうから、

こんなの氣恥ずかしいなぁ、、て思われないように

なるべくクールに仕上げようと思っていました。

お母さまのご友人からお借りしたという振袖を見て

なんと彼女にピッタリな色だろう!と。

こういうことは本当に縁があるものだとつくづく。

借り物でも着るべくして縁が結ばれることが

珍しくはないのです。

小物の赤味も抑えた方がいいかもしれないと思い

色々アイテムを合わせてみたりもしました。

赤でないと地味に映るのでやはり小物は赤がベスト。

伊達衿は一見同じに見えますが、

下の二枚の左は朱色で右はラメ入りの深紅

深紅のほうが馴染みも顔映りも良いのでこちらに。

特にこちらから貸出もなく

揃っているもので仕上げることが出来ました。

羽がたくさんあったり

リボンやお花ぽい結びで可愛くなりすぎないように

立矢系の面を見せた結びで硬い雰囲気に。

背も高いので、

黒目の振袖がとても格好良く

それでいて初々しく着こなして下さいました。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こちらは古典的な可愛らしく豪華なお振袖

おばさまの振袖とのことでしたが

とても顔映りも良くお似合いでした。

出身校が当店の近くで、学校で成人の集まりが

あるということで遠方にお住まいの中

準備物も届けて下さいましたが、

事前の備品に帯を忘れられて、

お写真だけ頂戴して当日の持参になりました。

半衿もこちらで縫い直させて頂きました。

小物もどうやら数十年経つ中で

行方不明になってしまったようで

こちらのものを貸し出すことになりました。

わたしの成人式の帯〆と帯揚げです。

オレンジの絞りの揚げも考えましたが

帯〆が赤く浮いてしまうのと

伊達衿も赤いのでちぐはぐになってしまう…

全体のつながりを持たせるのに赤にすることに。

本来梅の刺繍が施された帯揚げですが、

クドイので刺繍は隠し、無地の面を使って。

頂いてたいた帯の写真を見る限り、

昔の厚みのある尺のやや短い帯と見受けられたので

細かい飾り結びは長さが厳しく

彼女の雰囲気的に、文庫系か太鼓系と考えました。

本当は、羽を出した飾り文庫で可愛らしさを

強調したかったのですが、

よく似た帯でシミュレーションしたところ

羽とタレが充分に確保出来なさそうだったので

太鼓系にすることにしました。

変則的にタレを抑えて、のつもりでしたが、

実際に着付た感覚では、完全な正統派がいいと

降りて来たので ふくら雀に。

尺の問題もありますが、着物と着る方の雰囲気にも

ピッタリだったと思います。

地元でされた前撮りの時は、

祖母さまの振袖で撮られたそうで

継がれていくものを着る機会に恵まれて

楽しんでおられる様子にこちらもほっこりしました。

写真を見せて頂きましたが、

小紋のような総柄の青いお振袖で、

そちらも可愛らしいお姿でした。

色々ハプニングも起きつつ、

無事に終えられて良かったです。

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