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祇園の夏にて。壱

by 奈みこ

#オキツケ

 祇園祭、前祭の人出ピーク・・・

浴衣の出番です。

 一年で一番着物を身近に感じられる季節ではないでしょうか。

 今日は、またひとつ学んだ日に。

 綿絽の浴衣をお持ちになられ、デパートの呉服屋で、わからないからとにかく持っていけば着れるように、必要なものを揃えてほしいといくつかアイテムを購入されてご来店。

 浴衣の場合、事前に預かることはほとんどなく、当日にお持ち頂きます。

 持ち物は事前にお知らせし、わからないものは説明し、軽装ではあるので多少不備があってもどうにかなります。

 綿絽の浴衣をお持ちになられるとは想定外・・

 綿絽は透けるので、長襦袢と合わせて着物風に着ることも出来る浴衣で、わたしは着物的に着ることがベストだと思っていました。

 浴衣下を着て、その上から透けながらも浴衣的に着てもよいと呉服屋さんに言われて浴衣下を揃えておられました。

 なるほど、そういう着方もアリなのかと発見でしたが、本当に良いのか断定できない自分もいて・・

 迷わせた理由に、衿芯も買われていたこと。衿芯を買わせたということは、お店の方が絽の襦袢と間違えて肌着を包んでしまったのか、それとも本当に肌着の上から着てもよいのか・・

 だとしても、衿芯の意味はなんなのか。

 試しに肌着と綿絽を着てみると、

透けが氣になる・・

一番氣になったのは、足下で、ふくらはぎから足が透けるのが幼いというか下品というか。

 しっくりこない。

 絽の裾除けでカバーしようと思いついたが、わたしが持っていた夏の裾除けはレースが付いているもので、レースが透けて見えるのが許せないので却下した。

 肌着の透け具合を良しとする、という断定が難しく、もしNGであった場合、恥をかくのはお客様・・

 さて、困ったのだが、ここはひとつ、店の浴衣の貸出で急場を凌ぐご提案をして了承頂いた。

 不確定な状態でお見送りはできない。

 間違いのないことを優先したい。

 帯も購入されたばかりなので、それに合う浴衣を選んで、顔映りもよいものがあってなんとかなり一安心。

 信用して頂いているので、変更案も選択もお任せします!と快諾頂いたことが何より有り難いことでした。

ヘアセット(N)、着付

 片輪奈結びという帯結びですが、これはわたしが一番と言ってもいいくらい好きな結びで、この無駄のない古典の基本の中で、アシンメトリーの要素が幼さも色氣も清楚さもなにもかもを兼ね備えた秀逸な形であると、わたしには見える 。笑

 やはり、古典は美しい。

 ヘアセット、着物、その方の雰囲氣、体型を考慮して帯結びは考えます。

 それがわたしの楽しみでもあり。

 リクエストにもお応えしますが、体型や雰囲気とミスマッチなことも起きるので、わたしにお任せして頂くのが一番手堅いですぞ、と内心で思う時も。(とんだ鼻高、上から目線 笑)

 この後、氣になり調べた結果、綿絽は肌着の上から着ても良いということがわかり、透け具合で良しとするか否かは主観の問題でもあり、ルール違反になるわけではない、ということを知り、ひとつ賢くなったわけです。

 わたしが導き出した答えは、上半身の肌着の透けは良しとしても、(ただ、やはり長襦袢を着るのが一番適してはいると思う)足下はやはり違和感なので、レースのない絽の裾除けでカバーする、という決着。

 違和感というのは、年齢的なものもあるし、着姿の美しさで肌の見せ方見え方は非常に重要な要素であるので、直感的な違和感には従うべき、ということで。

 今後、綿絽浴衣を着るとしたら、裾除けを揃える、もしくは絽の長襦袢を揃えて着物風に着る、どちらかをなされば買い物したものも無駄にならず、浴衣を楽しめます、とお客様に改めてご連絡致しました。

 せっかくの日の目を潰してしまわないように、買われたものが無駄にならないように最善策を考えました。

 あの綿絽浴衣の出番を作ってあげたい。

 お車でお越しで、下駄は持たずだったので、撮影用にわたしのものを履いて頂いています。

#引越し元blog

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